期限」
          

ゆのまゆさま


 

日向さん、この関係、長くても半年でやめよう。」

昨日、長い間のこの想いを日向に告白し、ようやく結ばれた
ばかりだというのに、若島津は暗い表情をし、ぼそりとそう
言った。

告白されたかと思えば、もう次の日には別れ話だ。

長い付き合いで、若島津のことは理解できていると思ってい
たのだが、自分の傲慢さに気がついた。

若島津というヤツは思っている以上に複雑らしい。

「なんで、そんなこと言うんだよ。俺はお前に『好きだ』っ
て言われて、そしてお前を抱くことが出来て、すごく幸せな
のに。今まで以上にお前のことが好きなのに。」

静かに腕で包み込み、耳元にそっとささやく。

ゆるゆると背中に手をまわし、抱きしめ返してくるその感触
に安堵した。

どうやら、嫌われているわけではないらしい。

身体を重ねた途端、自分の中の彼に対する欲望の深さに気づ
いて軽蔑されたのかと思った。

「だめだよ、日向さん。こんな関係いつかは終わりが来る。
そのとき、笑って別れられるように、泣かずに別れられるよ
うに、別れの日を決めておきたいんだ。」

そしたら、嫌われて別れるんじゃなくて、期限が来たから別
れるんだって思えるから。

瞳は濡れてはいなかったが、泣いているようだった。

「すごく・・・すごく好きだから、つらい別れはしたくない
んだ。思い出して泣きたくなるような別れにしたくないんだ
よ。」

「じゃあ、俺の気持ちはどうなるんだよ?」

別れを怖がる若島津の気持ちはわからないわけじゃない。

でも、俺は?俺の気持ちは?

「俺だって、ずっとお前のことが好きだった。やっと恋人同
士になれたのに、半年で別れようなんて言われたって、納得
できねえよ。半年たってもこの気持ちは変わらない。きっと
もっと好きになってる。1年たっても、5年たってもだ。」

抱きしめている腕に力をこめる。この腕から逃げてしまわな
いように。

「なあ、俺のこと信じられないか?俺は、半年で気持ちが変
わっちまうような中途半端な奴に見えるのか?来るはずもな
い別れになんか怯えんなよ。目の前の俺を信じろ。」

腕の中の若島津は小さく頷いたようだった。そして、日向を
みつめてゆっくりと笑みを作った。

 

でも、別れを怖がる気持ちは残っている。

見つめる瞳が不安で揺れていた。

どうやったら、この不安を消し去ってやれるのか。

 

強く抱きしめる。きつく口付ける。そして熱いこの想いを口
にする。

何度くりかえせば、この不安を消し去れるのだろう。

ゆのまゆさん、うちには無いたくさんの素敵な要素が
つめ込まれてた作品をありがとうございました!
本当に幸せ者です〜〜vv
それにしても、うぅ…セツナイですね…(涙)
今後もどしどしいただけることを期待しておりますです。えへへ♪